26歳秋から約１年半、産休と育休を頂いた。

育休に入ってから数か月は生まれたばかりの次男にテンヤワンヤ。

けれども仕事をしている時よりは頭はあんまり使わない訳で。

久し振りに頭の中は空っぽで。

「これからどうしよう？」とふと思った。

このnoteにはまだ書ききれないくらい、この店では様々な事が起こり。

そのたんびに感じていたことがあった。

「雇われでは最終決定はできない。」

当たり前のことだけれど、

どれだけ、一番お客さんと触れ合い

お客さんの立場で考えられる自信があっても。

どれだけ、店の為と思って考動しても。

一番上のたった一言、その判断で潰れしまった事がたくさんあった。

スタッフがどれだけお客さんの信頼を積み重ねても

オーナーの一つのアクションで

一瞬でお客さんの信頼が潰れてしまうこともあった。

スタッフが作った結果（売り上げや信頼）は

結局はその畑を用意してくれたオーナーが用意してくれからの事で。

せっせとスッタフは畑を耕すけれど

その実りを収穫するのは当たり前やけれどもおオーナーで。

そこにどれだけ愛情をもって畑を耕そうが、決定をされたらそれに従うのみ。そこに愛情なんてない事もしばしばで。

資本主義社会（マルクスの資本論おススメ）の中で暮らしている訳やから今となっては当たり前の事。と割り切れるけれど、やっぱりその当時は悔しかったわけです。

オーナーにはオーナーの視点があり。

雇われは雇われの視点がある。

当たり前。

だけれども、

その当時の私には

そこで菓子をある程度自分の味で焼かさせて頂き、

お客さんと一番近く関わる中で

もう、その時点で

『店とはこうあるべきなのでは？』

『菓子とはこう届けるのでは？』が

ある程度、ぼんやりと確立していたように思います。

そんな気持ちを抱えながらの育休で。

そんな気持ちの中、

『これから私はどうしたい？』

次男が生まれても

そんな言葉が頭の中にずーっと居座っていた。

育休から数か月経ち。

朝、目を覚ました時。

『お菓子の仕事をやっぱり続けたい。自分の味で。自分の思考で挑戦したい。』

モヤモヤが晴れ。

なんだかすっきりとそう思った。

自分で店やりたい。初めてそんな言葉が頭の中に出てきた。

それまでは。

菓子の仕事をしているだけで私は幸せだ。と思っていました。

基本、臆病な性格だったので。

店を持ちたい、って実はそれまで思った事はなく。

菓子の仕事をやっている自分に憧れていただけでした。

けれど、

その当時の職場での経験を積み重ねる中で

自分の味を追求するようになり、

自分の『店とはこうありたい』という思考が

気づかない間に確立していっておりました。

それが、ふと。時間が空いた育休中に浮かび上がってきたんです。

思ったなら、感じたなら、やってみよう！！

それから育休中に始めたのが

このnoteに引っ越して来る前に書いていた、

エキサイトブログ、そぼくなおかし。おかしなブログ。

このブログを辿って行ったらわかるんやけれど、最初は旦那が初めたブログです。

それを私が乗っ取って（笑）

いつの間にか『焼き菓子屋　そぼくな。』のブログになっていました（笑）

独立するために、右も左もわからないまま。

小さな可能性を、思いつく限り全て育休中にやってみました。

●エキサイトブログの中でのコンテストに挑戦してみたり。

●マルシェに出てみたり　

（↑この頃は違う名前で店やっていた。懐かしい。営業許可は職場のパン屋の厨房を使わさせて頂いていました。）

↓　＃焼き菓子屋そぼくな。が誕生した時。

このマルシェがきっかけで、今もずっと応援して頂けているお客様もいてくれます。

●エキサイトブログの記事が本に載ったり

●個人のInstagramを始めたのもこの時期でした。

この個人のInstagramからずっと応援してくれている方もいてくれます。

（今は個人のInstagramは削除してお店のInstagramしかないです。）

●そういえばコーヒーの焙煎の勉強をし、コーヒーに本格的にのめり込んだのもこの頃です。

断言できます。

これら、すべての小さな可能性を試したことは、今の焼き菓子屋そぼくな。の力になっています。

今、現在もまだまだ未熟者です。

けれど。

５年前の、この小さな小さな一歩を歩んだ事で、今があります。

絶対人生に無駄な事は一ミリもない。

だから、今現在（2020.5)焼き菓子屋そぼくな。が休業中なのは、逆にチャンスだとも捉えています。

待っていただいているお客様に、早くお届けしたい気持ちはめちゃくちゃあります。

けれど

さらに自分自身、店を磨き上げるチャンス。

今一度、何が大切か？じっくり考えながら考動できるチャンスだと考えています。

だから、もう少し、待っていてくださいね。必ず届けます。

少し話それましたが、、

この産休、育休中で学んだことは

時には

焦っても。

立ち止まって。

●『果たして自分の人生にとって本当に大切なこと、成し遂げたい事は何なのか？』を考える為に時間を取る大切さ。

そして。

その考えたことに

心が少しでも躍ったならば

●小さな一歩でも必ず動き出す大切さ。

（きっとそこに可能性がある！）

を、学びました。

今は

どれだけ

小さな一歩でも。

どれだけ

しょぼく見えても。

目の前の事に真剣に向き合って動き出したならば

必ず自分の糧となる。

これは、

５年後、振り返った今。

感じることです。

一年半の産休育休中は、

そんな

＃小さなチャレンジ　を繰り返していた日々でした。

本当にこの時の職場では色々ありました。

けれど、産休育休をもらえた事も含め、

働かせてくれた事に今でもめちゃくちゃ、本当に感謝しています。

とは言え。

こんなチャレンジを繰り返していても

一年半の間に自分の店を持つとこまでは出来なくて。

結局、育休が終わった後。

職場に復帰するんです（笑）

そこからまた色々と学ばさせてもらっています（笑）

そんな話はまた次回に＾＾

読んでくれてありがとう！

焼き菓子屋　そぼくな。

ゆ季