2019/07/18 08:45

表現したいのは


届けたいのは


〝○○伝統菓子〟とか


〝基本の菓子〟とか


言うものではなく。


ただ


一つの舞台のような

感動を

お届けできる、

そんな菓子。


その感動の先に

食べ手をそっと支えたり

ぽっと灯火を

与えられたら。と


そこを

目指していて。


○○菓子を忠実に伝えたいわけでも

〝基本〟とか呼ばれるものを

伝えたいわけでも全くなく。

(伝統菓子も基本も人によって場所によって違うと感じるから)


もちろん、

引き出しとして自分の中にはもっているけれど、


わたしが大切にしたいのは、

どんな食感で

どんな香りで

どんな味わいで。

どんな佇まいで。


菓子を表現したいか?を

最初に確立させて。

そこから

引き出しの中を開いて

組み立てて行く。 

その

手段が

技術であったり

知識であったり

経験であったり

感じるものであったり

それは

その菓子、その菓子によって

違うけど


言いたいのは


伝えたいのは


よくある菓子屋とは逆ってこと。


どんな表現をして届けたいか。が

先で、目的で。


製法とか技術、基本と呼ばれるものは

手段でしかない。


そぼくな。にとっては。


他の人と違うことをやりたい、とか

そんなことは全く思っていなくて


ただ自分の菓子屋はどうありたいか?

何を届けたいか


と考えたら


ただ

感動をお届けしたくて

その感動からくる、大きくまとめれば

癒し、というものを届けることを目的としていたい。


だから

そぼくな。の私自身が感動する

素材の組み合わせや表現をしていて、

その出来上がった菓子たちをみると

一見個性的、で人と違うように見える。


かも、しれないけど


私の中では

こんな想いが確立しているだけなのです。


フランス菓子やら

基本と呼ばれるものを伝えたいわけではない。


オーガニックを伝えたいわけではない。


ただ


感動した素材や

組み合わせが

そうであっただけで。


基本とか

忠実とか


枠組


とかよりも


大切にしたいのは


どんな菓子を届けたいか


どんな店でありたいか


どんな、人で


人生でありたいか


自分に問いながら


食べ手や菓子に


そぼくに、素直に


届けたい、と

思っている。