2019/06/25 13:18

もともとは
フランス菓子の伝統菓子で
これまた〝ポンポネット〟と
呼ばれる
呪文のような
名前の
タルト型で焼く
言ってしまえば
小さなタルトレット(手のひらサイズのタルトの事)
ミルリトン。
フランスの地方によって
クッキー生地の種類は違いがあったり
中にいれる果物にも違いがあります。
昔のフランスの母ちゃんがつくる
暖かい、心の温度がある、
そんな、おやつ。
とか言いつつ、
私自身は実際、
パリで売っているのは見たことがないのです。
本や逆に日本のフランス菓子店でしか見たことない、
そんな幻のミルリトン。
とても惹かれるのは私だけ?
ポンポネット型特有の
コロン。とした風貌。
華やかさが全くない!
くせに
この惹かれるフォルム。
いったいなんなんだ?!
と
菓子の書籍を食い入るように
惹かれてしまったのが
私とこの、ミルリトンとの出会いです。
本の中に記載されているものによると
本当は
白砂糖がたんまりと使われ
たんまりと振りかけられている。(笑)
ミルリトンを知った時は
私自身
まだ
白砂糖を使用していた時期で
何度も何度も作っては食べ。
想像の中のミルリトンを
そぼくな。が想うミルリトンに作り上げていく。
ある時。
白砂糖の単一な甘さに疑問を持った。
このミルリトン。
この姿。
に
単一な
甘さはもったいない。
ただ、ふと
そう感じた。
この
飾り気のない、
なのにどこか惹かれる
たたずまい、に
食べた後も。
どこか惹かれる
おいしさの佇まい、を
吹き込んであげたい。
ただ、そう、思った。
飾る魅力。ではなく。
「あの人、なんやろ、どこか惹かれるんやけど。
灯りがともるような元気もらえるんやけど。なんやろ°˖✧◝」
みたいな
魅力。
このミルリトンにある!と。
それを
そぼくな。らしく
表現してみたくなった。
知って欲しい。
こんな
魅力、のあるタルトを。
★
お菓子屋さん、ケーキ屋さん。
は
トクベツな日のお供で。
キラキラ輝くものを提供しなくてはならない。
という
暗黙の法則が
作り手、消費者にもある。
輝くものは美しい。
けれども
内から輝くものは
以外と少ない。
私が現場で10年やってきて感じたこと。
せっかくやから
実が詰まった
内から輝くキラキラした
モノを提供してみたくなった。
そう、
フランス伝統菓子って
結局は
子どもたちや誰かを思い、
カーちゃんが作る
心の温度がある
実のあるおやつという
心生きで受け継がれていると
私は思うのです。
(悪魔でそぼくな。の考えです。)
フランス菓子を
そぼくな。は
やりたいわけではないのだけれど、
そんな
心の温度がある焼き菓子を
焼き届ける姿勢をもった店ではありたいと思っている。
〝実のある想い〟が〝伝統〟とか
受け継がれていくのではないかなぁ。
そんな想いで
ミルリトンを
そぼくな。で提供することにしました。
さて、
いよいよ
次回のブログは
そぼくな。流のミルリトン舞台劇場にお連れします^^!
読んでくれてありがとう。
焼き菓子屋 そぼくな。
ゆ季